長谷川あかりのインスタグラム(akari_hasegawa0105) - 4月15日 16時19分
初書籍「クタクタな心と体をおいしく満たす いたわりごはん」
皆様のおかげで、6刷重版が決定いたしました。昨年11月末の発売からここまでの間、本当にたくさんの方に本が届いたんだなと思うと、もう言葉が出ないほど嬉しい気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます…。
もう何度も話していることで恐縮ですが、私がみなさんにお届けしているお料理はあくまでも家事として毎日食べるために作る、ごく普通の料理です。管理栄養士ではあるものの、調理学校に通っていたわけでも飲食店で修行していたわけでもない、ごく平凡な調理技術の私が、私と家族のために作っている日々の料理をシェアさせてもらっています。
家事としての料理と、趣味で作るお菓子や本格的なごちそう料理とで大きく異なるのは、どこか「つくらなくちゃいけない」と思いながら作ること。もうこれは、どうしたってモチベーションが全く違います。しょうがありません。
私はよく、つくりたくない時はつくらなくていいんじゃないか、と色々なところで話しています。ライフスタイルが多様化した現代において自炊が絶対的に正義であるとは思いませんし、つくらなくちゃいけない!なんて考える必要も本来であれば全くないと思っているからです。
料理家として仕事をさせてもらっている私がこんなことをいうのはあれなのですが、実際に私も、作りたくない!と思った時には本当に一切つくりません。1週間以上ほぼ何も作らずに過ごすこともあります。料理が好きで仕事にしている私ですら、そんな状況です。
一方で、1~2日ならまだしも、1週間以上となると、それは私が大人だけで暮らしているからできることでもあり、家族構成や健康のこと、お金のこと等いろいろ考えると、やっぱりどうしてもどこかで自炊の必要がでてくるのかなと思ったりもしています。難しいですね。
またこれは私の思い込みかもしれませんが、家で作ったシンプルでちょっとムラっけのある普通のごはんをのんびりと食べることでしか得られない何かがあると考えていて、だからこそ、「つくるのは面倒だけど家ご飯が食べたい」という気持ちが湧いてくるのかなと思います。
話をいたわりごはんに戻します。家事としてお料理をする以上、どうしても「つくるのがしんどいな…」という気持ちはついて回るものです。かと言って外食や中食がつづくと、なんだかちょっと物足りない気持ちになってしまうこともあります。そんな時に、「これならつくれそう!」「つくってみたい!」と思えて、なんてことない調理工程なのにまるでイチから丁寧に作ったような気持ちにさせてくれる、そんなレシピがあったら最高じゃないか!と、自分のためにレシピを考えてはSNSでシェアするようになり、それを一冊の本として発売したのがこのいたわりごはんです。
それは決して時短料理や簡単料理と言い切れるものではなく、ほんの少し手間はかかりますが、かけた手間以上に大きなものが得られるものだと信じています。なんならむしろその手間が、「自分のために料理をしたぞ!えらい!素敵!」と思わせてくれる、そんなレシピです。
みなさんの毎日の料理の時間が今よりほんの少し楽しく豊かなものになったら、こんなに嬉しいことはありません。
なんだか長く、まとまりのない文章になってしまいました。
引き続き、いたわりごはんをどうぞよろしくお願い致します。
写真は、たくさんの人に知っていただくきっかけになった薬味たっぷり出汁カレーです。いたわりごはんの表紙でもあります。料理家としてお仕事をスタートするきっかけにもなったレシピなので、かなり特別なんです。今年もたくさん作ろう。
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2023/4/15