中谷美紀のインスタグラム(mikinakatanioffiziell) - 9月20日 20時48分


皆様ご機嫌いかがですか?

いつもお心のあるメッセージをいただき、ありがとうございます。

さて、こちらは今年のザルツブルク音楽祭にて、最も琴線に触れたボフスラフ・マルティヌー作曲のオペラ「ギリシャ受難劇」のゲネラルプローべを鑑賞した時のものです。

ギリシャのとある村では、キリストの復活祭に際して、キリストの受難を描く演劇が上演されます。

キリスト役を任命された青年は、次第にキリストのように、寛容かつ慈悲深く振る舞い、トルコ人に追われて逃れてきたギリシャ人の難民たちを助けようとします。

しかし村の司祭は同じ民族である彼らを救おうとはせず、むしろキリスト役の青年を破門にします。

いつしか司祭側についた者たちと、青年のように慈悲深くあろうとした者たちとの間に深い溝が生まれ、ついにキリスト役の青年は、ユダ役の男に殺されてしまうのでした。

キリスト役の青年が、「マグダラのマリア役を演じる娼婦に心奪われてしまった」と告白するシーンは、まるでキリスト本人の懺悔のようで、愚かで人間味に溢れる姿が魅力的でした。

この作品は、宗教間の対立、閉塞感のあるコミュニティーにおける異質なものを排除しようとする同調圧力
、持てる者と、持たざる者の格差、難民問題といった、今私たちが直面している問題を露わにします。

演出、美術、衣装、照明、それら全てが象徴的で、情報量はわずかであるにもかかわらず、私たち聴衆に雄弁に語りかけてくるのでした。

劇場前でばったりお目にかかった演出家のサイモン・ストーンさんのこの先の作品が気になって仕方ありません。

因みに、オーストリアにて何でもない暮らしを楽しむこうした日々と、日本にて仕事に勤しむ日々について小説幻冬にて連載させていただいている「文はやりたし」が、この度文庫本となりました。

10月5日より全国の書店にて発売となりますゆえ、ぜひお手に取っていただけましたら幸甚の極みです。

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2023/9/20

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