INSIDE FUJINGAHOのインスタグラム(fujingahojp) - 8月4日 14時44分
【幻の映画『ひろしま』】 70年前、1953年に公開された映画『ひろしま』をご存知でしょうか。日本で上映が拒否され、忘れ去られていた映画がいま再び注目されています。
なぜ「幻」なのか―。
舞台は、原爆投下から8年たった広島。1951年サンフランシスコ平和条約が結ばれ、日本は日米間の緊密な関係を築いていこうとした時代。『ひろしま』は、ベルリン国際映画祭では長編映画賞を受賞するなど、海外の映画祭で高く評価されましたが、一部内容が反米的だと大手配給会社が配給を拒否。自主配給の道を辿り、細々と公開されるにとどまったからです。
この映画最大の特徴は、広島市民約8万8000人が撮影に参加したことです。被爆した衣類やがれきを持ち寄ったそうです。脚本もまた被爆した当事者たちの手記を基に作られました。戦禍の面影が残る街並み、広島市民の一人一人の悲哀の表情こそが、戦争の真実を語っています。
そんな被爆の実相を描く映画制作に強く心を動かされたのが、広島出身の俳優・月岡夢路さんでした。当時の俳優は所属する映画会社の作品に出演することが暗黙のルールだったそうですが、その決まりを押して、無報酬で、大きな覚悟をもってご出演されたのでした。
「私が生まれ育った広島の話だから、なんとか出演したいと思ったのです。真に原爆の悲劇を二度と繰り返してはならない、という気持ちを伝えたい。それがあの映画に出ることにつながったのです」と月岡さんは語ります。
そしていま、映画『ひろしま』は、二度とこのような戦争を起こさせないという平和理念のもと、この悲劇を後世に残すため、日本教職員組合の方々が中心となりお金を出し合い、当時のフィルムがデジタル化されました。
あらためて平和を願いたいこの時季…反戦を固く誓わずにいられない本作をぜひご覧ください(編集N)
■『ひろしま』(監督:関川秀雄 原作:長田新篇)
◎こちらでご覧いただけます
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別冊付録に無料視聴QRコードが付いていいます
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・映画館では、大阪のシネ・ヌーヴォ、兵庫のシネ・ピピア、愛知のシネマスコーレ、広島の八丁座 壱・弐、愛媛のシネマルナティック、大分の日田リベルテ、鹿児島のガーデンシネマにて期間限定で上演されます。
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2023/8/4