大杉隼平のインスタグラム(shumpeiohsugi_photographer) - 11月2日 22時04分

親父。あなたは今どうしているのかな。
あなたはいつも優しくて、どんな些細なことでもちゃんと向き合ってくれた。
沢山喧嘩して、沢山笑って、父であると同時に親友のような人だった。

どの現場に行ってもあなたの話しをしてくれる人がいます。事務所が解散する事を心から心配し、応援してくれる人達がいます。

最後にあなたと会った日。
一緒に買い物に行って手巻き寿司を作ったね。そして「またね。」と別れた。
ありふれたはずのあの時間を思い出します。 「スイス堂さんで新しい眼鏡を作ったんだ。本当に素敵なお店だね。俺もなにかできるならスイス堂さんの為になにかがしたいな。」買い物の帰り道そんな話しをしたね。

あなたが作っていて受けとれなかった眼鏡は、西根さんが自分用に作り替えてくれました。

来週9日からスイス堂で展示をします。
店主の西根さんと先日たくさんの話しをした。そして歩いた。父のお墓に。
夜だったこともあり、お墓の入口は閉まっていた。西根さんはお墓の入口で泣いていたように感じた。

この写真ははじめて父と一緒にスイス堂に行った日の写真だ。二人で吉祥寺を散歩し、よく行っていたいせやで焼き鳥を食べた。

事務所が解散になっても、皆前を向き新たなスタートを切ろうとしています。
きっと誰よりも皆を心配しているね。
そこにはあなたが伝えたかったことがちゃんとあったから。

もしどこかで見ているなら見守っていて欲しい。これからはじまる皆の時間を。

現場に立ち向き合うこと。下積み続けること。今、改めてあなたの示してくれた姿勢を感じます｡

話したいこと。たくさんあります。
なんでいないんだろう。ふとそう思うこともあります。

進む。悲しさや寂しさがあっても今の姿をちゃんと見ていて欲しいから。

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