INSIDE FUJINGAHOのインスタグラム(fujingahojp) - 4月17日 11時02分


KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭が開幕しました。2023年のテーマは《BORDER》。あらゆる生命体がもつ《BORDER=境界線》を可視化する試みです。

二条城・二の丸御殿の台所と御清所で開催されたのは、婦人画報5月号でインタビューさせていただいた写真家の高木由利子さんの展覧会「PARALLEL WORLD」。

広大な広間には、民族衣装を日常的にまとう人々を記録したシリーズと、DIORのために撮り下ろした最新作を含む現代のファッションを撮影したシリーズがパラレルに展示されています。

「ガラス越しでない状態で写真の表現を見ていただきたかった」という高木さんの意志により、プリントが遮るものなく展示されています。展示空間を手掛けたのは建築家の田根剛さん。「余計なことをせずに、二条城の空間がもつ力を生かしたかった」という会場には、障子や桟を通したやわらかな自然光が差し込んでいます。私が訪れたのは午後、小雨がぱらつく曇り空の下。刻々と変わる光、陰影のなかでの鑑賞には、仄暗い茶室での掛物、日本の伝統建築のなかで障壁画や屏風などの調度品を愛でる感覚にも似た感動がありました。

◆1枚目:会場入口。東京都現代美術館で開催中の「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」展のために撮影されたDIOR2021年春夏オートクチュールと、2004年に撮影されたインドの民族衣装をまとう女性のポートレートに圧倒される。

◆2〜4枚目:巨大な広間の梁から、写真が吊り下げられている。じつは写真がプリントされているのは和紙で、伝統的な障子そのものの体裁。裏に回ると桟に貼られているのがわかる。微かにゆらめく二つのシリーズ作品の間、「境界線」を自由に巡る趣向。

◆5枚目:高木さんの意志により、遮るものなくプリントを鑑賞できる。なかには「夢のクチュリエ」展では見られなかった作品も。

◆6枚目:DIOR、COMME des GARÇONS、ジョン・ガリアーノ、ロメオ・ジリ…巨大な”テーブル”には、高木さんが30年近くにわたって撮影してきた、ファッションのシリーズが並べられて。

◆7枚目:庭にも作品が配されている。

会期は2023/5/14まで。必見です。(編集長N)

#kyotographie #kyotographie2023 #yurikotakagi #tsuyoshitane #高木由利子 #田根剛 #婦人画報 #fujingaho #fujingahojp


[BIHAKUEN]UVシールド(UVShield)

>> 飲む日焼け止め!「UVシールド」を購入する

523

1

2023/4/17

INSIDE FUJINGAHOを見た方におすすめの有名人