亜希子のインスタグラム(akiko_ohki) - 3月22日 02時50分

私がまだ20代の会社員だったある日、そんなに親しくない別の会社の男の子から急に電話が掛かってきて

「亜希子さん。今夜、可愛い女の子の友達を一気に何人か集めてくれません？芸能やってたし、余裕でしょ？俺の会社で、偉い人が集まる飲み会をやるんで、可愛い子達にも集まってもらって楽しませて欲しいんすよ。もちろんお会計はこっちで持ちます。オススメの独身物件も、いっぱい来ます」

と唐突に言われたことがありました。

「はてさて、私が芸能活動の経験がある女性会社員だからといって、見知らぬ偉い人の飲み会でのキャスティングを頼まれる筋合いはないが？」

「私の友人はたしかに性別に関わらず心が美しい人ばかりだが、絶対に紹介しないが？」

「『オススメの物件』とは、おそらく私にとっての恋愛対象のことだと思うが、その発言は、私だけではなくて全方位に対して相当失礼だけど、大丈夫そうか？」

と思い、光の速さでお断りをして以来、心を傷つけられないための護身術が欲しいとずっと思っていました。

ジェンダーの呪いから解放されたい、とも。

＊

『自分も傷つきたくないけど、他人も傷つけたくないあなたへ』(アルテイシアさん)。

まさに、そんな過去の私を救ってくれるような本でした。

あの頃の私に教えてあげたい。

「それって自意識過剰じゃないから安心して怒っていい」。

私自身も、きっと今まで意図せず他人を傷つけていたことが沢山あるってことも隠さず付け加えておかねばなりません。

#亜希子読書

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