植田夢月のインスタグラム(dream_moco) - 12月31日 18時35分
#tb
#これでラストです
Freerider DAY6〜
11/18。夜明け前に目が覚めた。
朝のエルキャプ頂上の光景はただただピースフルだった。空は真っ青で、白い花崗岩のスラブが一面に広がり、ポツンポツンと低いマツの木が生えている。
せっかくだから、少し登って本当の頂上に行ってみようということになった。
平らな頂上に着くと、なんだか実感が湧いてきた。納得のいくプロセスではなかったけど、曲がりなりにも、私はエルキャプの下から上まで登ったのか…。
クライマーとしては全然未熟だし、全然満足できるレベルではない。
でも、或る一人の人生として考えてみたとき、夫と一緒に無事にエルキャプを登ることができたなんて、心からやりたかったことを少しでも実現できたなんて、私は十分幸せ者じゃないか。
極論すれば、もしも今死んでも、私は「幸せな人生だった」と言って死ぬだろうな、と思った。
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9:00頃に寝床を出発し、East Ledge(イーストレッジ)を下降。私の体調に配慮して夫が大半の荷物を持ってくれて助かったが、流石に辛そうだった。
さらに、この日は快晴でよく喉が渇き、残り僅かな水を二人でちびちびと飲みながら降りた。飲む水がないというのは恐怖だ。
13:00頃、エルキャプメドウに停めていた車に帰還。このときの解放感と安堵感は言葉に表せない。とりあえず、水をガブガブ飲んだ。そして、エルキャプをぼーっと見上げた。
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翌日、フレズノの街をブラブラしていると、増本さやかさんがFreeriderのワンプッシュオールフリーを成功させたという連絡が入ってきた。自分のことのように嬉しかった。
一人で全ピッチを完登するために必要な体力、技術、そして重圧をはねのける強いメンタルを想像すると気が遠くなりそうだった。
次の日、増本夫妻とメキシコ料理店で落ち合い、互いのエルキャプの思い出話に花を咲かせた。
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登ってからなんと1年以上経ってしまいましたが(苦笑)、Freerider日記はこれで終わり。
ここまで読んでくださった方(いるのか…?)、本当にありがとうございます。
1枚目: 寝床から撮影した朝焼け
2枚目: 寝床近辺から撮影した360度パノラマ
3枚目: 本当の(?)エルキャプ頂上にて撮影
4枚目: East Ledge下降中の一コマ
5枚目: 下降路から見える景色がきれいだった。Half Domeや、AstromanがあるWashington Columnなどがよく見える。
6枚目: 下降中に撮影した谷の風景
7枚目: エルキャプメドウから撮影したエルキャプ
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2020/12/31