村上隆のインスタグラム(takashipom) - 1月1日 17時46分


👉
Such a posthumous day shall most definitely come in the next twenty years. So on this new year’s day, I told myself that my struggles will be over by the time I see the spring cherry blossoms in full bloom twenty more times; I am resolved to go on until then, living one day at a time.
translation: @tabi_the_fat

日本では、資金繰りに苦しみ続けて、遂には自殺するしないの社長が、なんとか復活する小説がヒットしていて、プライムタイムのメジャーTVドラマとして放映されていて人気です。僕も街の零細企業の一社長なので大いに共感していて、主人公たちが不幸のどん底から、なんとか這い上がる瞬間に、万が一にも自分の会社が復活を果たせる可能性があるんだ!というあらぬ希望の光を疑似体験して、ほんの数秒、「そうだよね。本当にそうだ!頑張ろう!」とか思ったりしてます。でも次の瞬間、現実の暗闇が目の前にあって、ど〜ん!と落ち込む、みたいな。
ドラマの中での辛いシーンは出来るだけ辛くリアルであるのがいいし、なんとか生き延びれた時の社長の顔の、ほんの一瞬の安堵と新たな不安の去来の表情など、俳優さんたちの迫真の演技に癒されていたりします。 「貴方の作品は、世界にハッピーを届けてくれています。慈愛あるお気持ちでの創作活動、本当にありがとう」
、、、と、言ってくれてる、世界各地の美術館で出会う僕の作品のファン達は、このどん底の気分の中でニコニコお花の絵画が産まれてくる実態を、どのように思うのかなぁ、と。
1年のウチ、何回も「わぁ〜!」と叫んで起床し、「、、、なんで社長なんかになってしまったんであろう」という自問するルーチンからの作画で、ニコニコキャラクター達を、現代美術の構成方法で設計してます。
死んだ後、テレビのアートのヒストリー番組の様な所で、僕の特集をやってくれたとして、出来上がった作品の多幸感と、生きてきた現実の日々のどん底感とのコントラストが語られたりすると、未来に生きる、中小企業の資金繰りにあえぐ社長達に、一瞬の共感を提供できたりするのかなぁ、とか。
そんな自分の死後のとある1日は、、、あと20年後には、必ずくるであろうから、まぁ、苦しみもあと20回、春の満開の桜をみれたら終わるんだ、と己を諌めて、1日1日を生きていくとしよう。。。と、年始に思いました。


[BIHAKUEN]UVシールド(UVShield) 更年期に悩んだら

>> 飲む日焼け止め!「UVシールド」を購入する

21,350

161

2020/1/1

のインスタグラム
さんがフォロー

村上隆を見た方におすすめの有名人

村上隆と一緒に見られている有名人