鈴木暁昇のインスタグラム(gyousyou_suzuki) - 11月22日 19時41分
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◆第42回東西書展・出品作品・「夢天」について
李賀(791-817)の詩。
李賀は「鬼才」と称され、幻想的・神話的世界を描き、ほかの詩人とは明らかに一線を画した独特の世界観を表現しております。
この夢天の漢詩も、夢の中で天上世界を見た内容で、幻想的ではかなさもあります。
この詩をどのように表現すべきかを考えた際に、天上世界のような雰囲気を醸し出す出すために、題名の「夢天」を淡墨で、その周りを軽快な筆致の詩文で着飾るようにすると、上手く詩文とマッチするのではと考察しました。
書道では、右に「夢」、左に「天」と書くが定石ですが、①李賀が常識にとらわれない感性を持っている点、②左から夢天として詩文を回文させる方が良いのではないかと考えた点と、③社中展のため、自己の表現の場である点よりこの配置にしました。
また、詩文の右上押印した印は希夷斎先生作
@kokuki_kiisai
で使用させていただきました。詩文の「引首印」としてと夢天の「遊印」としての位置づけでこの位置に押印致しました。素敵な印をありがとうございました。
東西書展、日本橋・好文画廊 11/22-26 11~17時まで。全日程在廊しております。
ばらかもんで使用した夢・石垣・星も特別展示。
是非お越しくだされば幸いです。
<詩文意訳>
老いた兎やガマガエルが天の様子を見て泣いている。雲が半ば空いていて、そこから月の光が差し込み壁を斜めに白く照らしている。あたりの露をきしらせて走る玉輪のような月。そこから発する一団の光はしめやかな光を放っている。鸞の玉飾りを持った仙女とのキンモクセイの香りが漂う道で出会った。下界を見下ろすと黄色い塵のたちこめる大地と青々とした海が見える。ここでは千年があっという間に過ぎてしまう。はるかに斉州(中国にかつて存在した州)を望むと九つの州はかすかな煙が九箇所から上がっているようにしか見えない。海の水もひとたまりの清き海水が杯の中に注いだようにしか感じられない。
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2023/11/22