小野裕人のインスタグラム(yuuto0514) - 10月2日 16時59分

保護犬だった愛犬・ふがえが天へ旅立ったことをご報告いたします。
元繁殖犬で全盲のふがえは
自己免疫介在性溶血性貧血などいくつもの病気をかかえており、ここ数年は体調も不安定でした。

ご心配くださる方々もいらっしゃる中、自分自身の気持ちの整理がついて然るべき時が来たらお伝えしようと決めていました。
そして今回、ふがえがそのきっかけを与えてくれたように感じます。

今、こうして私がアーティストとして活動できているのも、ふがえのおかげで覚悟を決められたからです。少し長くなりますが、その話をさせてください。

6年ほど前。まだ画家として模索中ながらも、ワンちゃんの絵のご依頼をいただくようになった私は、ネットで保護犬を検索していました。
ある保護団体さんのサイトで目に止まったのが、推定6〜7歳、メスのパグでした。

とってもかわいいのに半年以上「里親募集中」のまま。思いきって連絡してみると、その子は両眼が失明していて軟口蓋過長症、気管狭窄、皮膚炎などたくさんの病気を患っていることがわかりました。

それを知ると問い合わせてきた人も皆、連絡が途絶えてしまったそうです。でも私はその子との出会いに運命的なものを感じたのです。

自由業なので仕事は自宅。ずっと一緒にいられるし、いつでも病院に行ける。自分以外にこの子の家族になれる人はいないんじゃないか、と本気で思いました。　

そして、2018年1月、ふがえを迎え入れることになったのです。

それまでは自分一人、日々なんとか過ごせればいい、と生きてきた私。でも、毎月数万円の病院代に薬代……現実に直面し、ふがえを守らなくては、と覚悟が決まりました。

その日から今に至ります。一人では作れなかった楽しい思い出、気づけなかった景色、ふがえのおかげで知れたこと…たくさんあります。
見えなくても、ふがえは私のすべてをわかってくれていました。どんなことがあっても、その温もりに救われました。

ふがえへの責任感が原動力になって頑張ってこられたのは確かです。
そして、自分には絵の中にふがえとの時間を残しておく術があってよかったと心から思いました。

ふがえが家族になってくれて幸せでした。ありがとう。これからは空から見守っていてね。

#ふがえちゃん #パグ

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