大槻瞳のインスタグラム(hitomi_otsuki_55) - 9月17日 22時58分

【abn信州がんプロジェクト】
信州大学附属病院で遺伝子医療研究センターの
センター長を務める古庄知己先生にお話を伺いました。

お聞きしたのは「がん遺伝子 パネル検査」に
ついてです。
大量のゲノム情報を高速で読み取る
「次世代シークエンサー」という解析装置を使い、
1度に多数の遺伝子を調べる事ができます。

そもそも、がんは遺伝子の変異によって起きる病気。
この検査で、1人1人のがんの性質や体質などに
合わせた治療法が見つかる可能性があるといいます。
現状、実際に治療薬が見つかり投与につながるケースは
1割程度と、決して高い確率とは言えませんが、
それでもがん治療において希望が持てるお話でした。

また、この検査で遺伝性腫瘍が見つかったという
患者さんにも、インタビューをさせて頂きました。
検査結果については、ご本人やご家族が治療の選択に
役立てたり、早いタイミングでがんに備える事が
できたりするとして、利点を感じる一方で
複雑な胸中も語ってくださいました。

懸念されていたのは〝遺伝性〟というところで、
大切なご家族に差別的な目を向けられてしまうのでは
ないか…という事です。

古庄先生は
「遺伝子は皆が必ず持っていて、
たまたま がんに関わるものが見つかったという話。
この検査がもっと広がって、色んな人が受けるようになれば、その差別は何の意味も持たなくなるでしょう。」
と仰いました。

社会から、がんやがん患者の方への誤解や偏見がなくなることを願うばかりです。

今回の特番は、一部ディレクター業務を担い
編集もさせて頂きました。
『信州のがん最前線　コロナ新時代と向き合う』
明日午後1時54分から放送です。
是非ご覧ください。

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