笠井信輔のインスタグラム(shinsuke.kasai) - 5月9日 09時11分
「怪物」がついにベールを脱ぎました。是枝裕和監督の新作映画「怪物」の完成披露試写会がありました
来週から始まるカンヌ国際映画祭のコンペティション部門に正式に選ばれた注目作です
さすがにいつもの取材陣の1.5倍以上のカメラや記者さんたちが集まってました
ある事件を、母親、学校、小学生の視点から描く意欲作
驚きました
感動しました
とてつもない作品に仕上がってました
今日の舞台挨拶では、中身については一切触れないということで
キャストの皆さんの役柄すら説明しない珍しい舞台挨拶した
それは、隠して興味を煽っているのとは違います
おそらく、日本映画、いや、世界の映画でも、この部分をテーマにした映画が、ほとんど作品として出現していないだろうと言う衝撃的な作品だから
だから皆さんに予備知識なく見て頂きたいと言う製作者側の想いです
この極めて難しいテーマに挑んだ、企画者であり脚本家である坂元裕二さんと、その見事な脚本を感動作に仕上げた是枝監督に、 敬意を表します
是枝監督の新境地!
これまでと作風が違う部分がいくつもありました
それは、デビュー作以外はご自分で脚本を書いてきた監督が、20数年ぶりに、自分以外の脚本で映画を作ったからでしょう
是枝監督、お得意の子供たちを使った映画でありますが
台本を子供には見せないと言う独自の演出スタイルを今回は変更して
2人の子役さんに
台本を読ませていると言うのです
衝撃でした
坂元さんの脚本に最大限の敬意を払っている証です
しかも、役作りのために子役の2人のために勉強会も開いています
その場で生まれた生の反応をドキュメンタリーのように映像に収めていくと言うこれまでの手法とは全く違うスタイルで映画を作っているのです
しっかりと練り込まれた、それほど難しい繊細な演技を2人は成し遂げています
誰が怪物なのか?
何が怪物なのか?
見る人によってその受け取り方は様々かもしれません
ただ、1つ言える事は
この作品自体が「怪物」ではないかなと言うことです
こんな難しいことを成し遂げた
小学校5年生を演じた黒川想矢くんと柊木陽太くん
全くキャラクターの違う
2人の天才子役の出現に拍手を送りたいです
柊木くんと黒川くん
黒川くんは、どこか「誰も知らない」の柳楽優弥くんを彷仏とさせるものがありました
本作は
カンヌ国際映画祭で、おそらく世界に衝撃を与えることになるのではないでしょうか?
本当に楽しみです
全く中身が話せないので
舞台挨拶で皆さん、ほんとに苦労してお話しされてました
でも、とてつもない作品に参加したと言う皆さんの覚悟や達成感といったもの強く感じることができました
まずは、来週カンヌ国際映画祭
そして6月2日金曜日に日本で公開です
楽しみにしていてくださいね
Twitter【 #怪物をみた 】
に、作品をご覧になった、皆さんのネタバレなしの感想があふれててますので、よかったら見てみてください
【写真】舞台挨拶、3分前
左から、是枝裕和監督、黒川想矢、柊木陽太、安藤サクラ、中村獅童、高畑充希、永山瑛太、脚本の坂元裕二氏
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2023/5/9