Yoshiko Kris-Webb クリス-ウェブ佳子のインスタグラム(tokyodame) - 5月5日 19時27分

Not exactly, but this is how I see the world.
3月23日午前8時45分に徒歩で入室。なんの心配もためらいもなく手術台に横たわり、次に目を開けるとHCUではなくICUにいました。開頭したら想定外の状況だったため、大幅に予定が伸びて12時間もの大手術になったそうです。そして意識がハッキリするとともに気づいたら視界がこんな感じ。今もずっとこんな感じです。

うまく言葉で説明できないけど、これまでは２枚目の写真のように見えていた世界が、現在は１枚目のように見えます。最初は怖くて目が開けられず、開けたところで気持ち悪くなるのでほとんど閉じていました。すると嫌な、すごく嫌な幻覚を見るんです。それで不眠になってしまい、術後72時間ぶっ通しで眠れませんでした。

全てが二重にくっきりと見える世界に耐えられそうになかったので、しばらくは眼鏡もコンタクトレンズもつけられませんでしたが、今は大丈夫。ピントこそ永遠に合わないものの、ダブルビジョンの世界に慣れてきたので、一人で外出だってできます。3月31日の退院日に我が家にやってきたフェイの散歩も今では一人でできるようになりました。

ただ、奥行きと高低差がまだ把握しきれないので、笑っちゃうほどこぼしたり溢れさせたりします。割れ物の多い店は緊張するし、階段は手すりがないとダメです。人混みも正直焦ります。ブラインドタッチだから文字は問題なく打てるけど、読んだり観たりはとても疲れます。それでも『THIS IS US』は意地でも観終わりたいので、これからSeason６に入ります。

複視って治るのかなって毎日考えます。今日は絨毯のシミ取りをしていたんですが、掃除の最中にシミを度々見失うし、キレイになったかどうかがそもそも分からないものだから、だんだんつらくなって泣き出したらしばらく涙が止まりませんでした。嘘。泣くのを止めませんでした。泣くのって大事だから、泣いてやれって感じで泣きました。実は後遺症は複視だけじゃなく、顔が潰れそうなくらいの強烈な重たい痺れが左顔面にあります。傍から見てもわからないけど。幸運なことに。

「ゲロと弱音とストレスは吐くのが一番楽になるっていう鉄の掟を守るように！」という友人のアドバイスに従って、弱音を吐きました。いつもは元気になってからの事後報告だけど。Instagramでここまでの弱音を吐くのは多分初めてです。吐けるってことは多分私大丈夫だと思います。

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