五戸美樹のインスタグラム(mikigonohe) - 2月19日 23時17分


「今年のにほんごコンテスト2021」は「うましね(美稲)」に決まりました。

「今年のにほんごコンテスト2021」は加賀市と山代温泉観光協会による主催で、今年で3回目。
山代温泉にある薬王院温泉寺は五十音図の配列の基礎をつくったといわれていることに由来する町おこしイベントで、今回は「う段」の音ではじまる日本語で、後世に残したい言葉や、大切にした言葉などを募集していました。

先日、薬王院温泉寺で選考結果が発表になりました。
https://www.chunichi.co.jp/article/203877?rct=k_ishikawa
(中日新聞)

私は昨年に続いて選考委員を務めさせていただき、今年は都内から見守りました。

山代小学校の校歌は「うましね実る 江沼野の」ではじまるそうです。

さかのぼると、万葉集に「味稲」という表記があります。

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巻第三(雑歌)385番
霰降り吉志美(きしみ)が岳を険(さが)しみと草取りかなわ妹(いも)が手を取る
右の一首は、或いは云く、「吉野の人味稲の、柘枝の仙愛に与へし歌なり」といふ。但し、柘枝伝を見るにこの歌有ることなし。
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(「万葉集(一)」岩波書店)

この歌を読むに、伝承上の人物だったようです。

「懐風藻(かいふうそう)」(現存する国内最古の漢詩集)の紀男人らの詩には「美稲」としてその名があります。
(日本人名大辞典)

当時は「美しい稲・美味しい米」という意味ではなかったかもしれませんが、山代に残る「うましね実る」という校歌は前後をとらえるに「美しい稲・美味しい米」であると考えられます。

日本語の変化としても興味深く、山代に受け継がれている伝統的な言葉としても魅力的で、私もこの言葉を選びました。

そして小中学生部門はエピソードがとても素晴らしいものばかりで、難しい選考でした。

全入賞作品はHPに掲載されています。
https://yamashiro-spa.or.jp/kotoba/


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2021/2/19

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