RCC中国放送「RCCスポーツ」さんのインスタグラム写真 - (RCC中国放送「RCCスポーツ」Instagram)「RCCカーチカチテレビ 1月18日放送分 「THE CROSSROADS ~堂林&森下 運命の分かれ道~」(敬称略) ※放送台本をもとに、読みやすくアレンジしたものです。     昨シーズン。 堂林は大復活を遂げ、森下は有言実行で新人王を獲得した。2人の活躍ぶりは、広島はもとより、全国のカープファンを熱狂させた。   「堂林とらえた!センター後方の当たり!センター下がる、センター下がる、もう、見送った、入ったホームラン!」 「第3球を、森下が投げました、変化球だ!振りまして空振りの三振!」 「投げた!真っすぐだ、決まってストライク!見逃しの三振。森下踏ん張りました!」 (RCCテレビ・ラジオの実況)   2人が飛躍する過程で、避けては通れなかった「運命の分かれ道」があるという。今回は、そこに隠されていた、ある決断に迫る。     ―THE CROSSROADS-     【エピソード1 堂林の分岐点】 「自分の持ち味はバッティングなので、右へ左へ大きな打球が打てます」   甲子園優勝の看板をひっさげてプロ入りした、堂林翔太。3年目には、弱冠二十歳にして開幕スタメンへ、名を連ねた。   「開幕スタメンで名前が呼ばれたときにほんと、よしって気持ちになりました」   そのシーズンは、144試合に出場、順風満帆な野球人生を送ると思われた。 ところが、期待の大きさとは裏腹に、その後、一軍での出場機会は減っていく。  一方で、チームはリーグ3連覇。 強いチームの中心で戦えないことへの悔しさが、堂林の中で、ふつふつと沸き立った。     時は過ぎ、2020年。 堂林は、鹿児島の最福寺で精神修行に励んでいた。新井に直訴して参加を許されて以来、毎年続けている。   「やっぱ、一年間一軍にいて、戦力になりたいですし、そこは毎年変わらないので、ことしこそは、戦力になれるように戦っていきたいと思います」   「ダメなら先がない」と臨んだ、プロ11年目。堂林は、オープン戦、練習試合と快音を響かせ続けた。指揮官の信頼を勝ち取り、実に6年ぶりとなる、開幕スタメンをつかむ。   「もうこれは逃せないと思って、試合は入りましたね」   雨の降る横浜スタジアム。  結果は、無情にも4打数ノーヒット。堂林は、覚悟した。   「左の今永に4タコして、ああ、明日出られないな・・・と」   しかし、ある人物の決断によって、堂林の運命は、大きく動き出す。   「そこまでずっと調子が良かった選手。4の0だったからといってすぐ代えるのではなく、我慢するのも、自分のテーマとして開幕戦に臨んだ」   そう証言したのは、佐々岡真司。 翌日、DeNAの先発は右のピープルズだったが、「背番号7」は、スタメン起用された。   堂林は、指揮官の思いに応え、4安打の固め打ち。この采配が、のちの快進撃へつながる、分岐点となった。  佐々岡は、堂林の頑張りを評価する。   「堂林がそこでしっかりと結果を残したからこそ、1年間レギュラーとして出場できたと思いますけどね」   そして本人は。   「開幕2戦目が、自分の中では本当に大きくて。もちろん、結果は出さないといけないんですけど、張り詰めた心が楽になったというのは、正直あった」   チャンスをものにした堂林。その後の活躍ぶりは、改めて説明するまでもない。     【エピソード2 森下の分岐点】 入団した時から狙っていた、タイトル。   ―新人王。   森下は、ファンの期待を上回る投球を見せ、目標へ突き進んでいく。 しかし・・・   明大の2つ先輩、柳裕也との投げ合いとなった10月17日の中日戦。   「ここでカーブを使うぞ、ピッチャーゴロかな、三塁側・・・とった、あ、とっちゃった!一塁へ送球、どうだ、間に合ったかな、高い送球でしたがアウトになりました」   普通なら、ファウルにしてもおかしくないボテボテのゴロを、森下は強引に一塁へ送球した。それほどに、緊迫した投手戦。  7回1失点と好投していたが、 そのウラの攻撃で、佐々岡は代打を送った。   「通常ならまだ行かせるところだが、疲労がたまっていたのもあったので、森下に無理をさせたくなかった」   その後、1点差のまま迎えた8回。リリーフした塹江がランナーをため、マウンドには、フランスアが上がる。ベンチには、黒いマスク姿の森下。  2アウト満塁、打席には、阿部。だたただ、祈るほかなかった。  「投げた、直球打った、二遊間高いバウンド破ったセンター前へ転がる、三塁ランナーホームイン、セカンドランナーも振り向きながら、ボール帰ってこない」   逆転を許し、9勝目はお預けとなった。気付けば、新人王を争う、巨人・戸郷の足音が聞こえてきていた。  森下に新人王を―  自らはそれが叶わなかった、かつての「背番号18」は、決断する。   「あの試合は・・・鳥肌の立つような試合でしたね」   9勝目をかけた、横浜での一戦。 終盤8回、2アウトランナー1塁。1対1、同点の場面だが、打席に現れたのは・・・すでに110球を投げていた、先発・森下。   なんとしても勝ち越したい場面で、佐々岡監督の選択は「森下続投」だった。  (つづきはコメント欄へ)」1月19日 17時32分 - rcc__sports

RCC中国放送「RCCスポーツ」のインスタグラム(rcc__sports) - 1月19日 17時32分


RCCカーチカチテレビ 1月18日放送分
「THE CROSSROADS ~堂林&森下 運命の分かれ道~」(敬称略)
※放送台本をもとに、読みやすくアレンジしたものです。


昨シーズン。
堂林は大復活を遂げ、森下は有言実行で新人王を獲得した。2人の活躍ぶりは、広島はもとより、全国のカープファンを熱狂させた。

「堂林とらえた!センター後方の当たり!センター下がる、センター下がる、もう、見送った、入ったホームラン!」
「第3球を、森下が投げました、変化球だ!振りまして空振りの三振!」
「投げた!真っすぐだ、決まってストライク!見逃しの三振。森下踏ん張りました!」
(RCCテレビ・ラジオの実況)

2人が飛躍する過程で、避けては通れなかった「運命の分かれ道」があるという。今回は、そこに隠されていた、ある決断に迫る。


―THE CROSSROADS-


【エピソード1 堂林の分岐点】
「自分の持ち味はバッティングなので、右へ左へ大きな打球が打てます」

甲子園優勝の看板をひっさげてプロ入りした、堂林翔太。3年目には、弱冠二十歳にして開幕スタメンへ、名を連ねた。

「開幕スタメンで名前が呼ばれたときにほんと、よしって気持ちになりました」

そのシーズンは、144試合に出場、順風満帆な野球人生を送ると思われた。
ところが、期待の大きさとは裏腹に、その後、一軍での出場機会は減っていく。

一方で、チームはリーグ3連覇。
強いチームの中心で戦えないことへの悔しさが、堂林の中で、ふつふつと沸き立った。


時は過ぎ、2020年。
堂林は、鹿児島の最福寺で精神修行に励んでいた。新井に直訴して参加を許されて以来、毎年続けている。

「やっぱ、一年間一軍にいて、戦力になりたいですし、そこは毎年変わらないので、ことしこそは、戦力になれるように戦っていきたいと思います」

「ダメなら先がない」と臨んだ、プロ11年目。堂林は、オープン戦、練習試合と快音を響かせ続けた。指揮官の信頼を勝ち取り、実に6年ぶりとなる、開幕スタメンをつかむ。

「もうこれは逃せないと思って、試合は入りましたね」

雨の降る横浜スタジアム。

結果は、無情にも4打数ノーヒット。堂林は、覚悟した。

「左の今永に4タコして、ああ、明日出られないな・・・と」

しかし、ある人物の決断によって、堂林の運命は、大きく動き出す。

「そこまでずっと調子が良かった選手。4の0だったからといってすぐ代えるのではなく、我慢するのも、自分のテーマとして開幕戦に臨んだ」

そう証言したのは、佐々岡真司。
翌日、DeNAの先発は右のピープルズだったが、「背番号7」は、スタメン起用された。

堂林は、指揮官の思いに応え、4安打の固め打ち。この采配が、のちの快進撃へつながる、分岐点となった。

佐々岡は、堂林の頑張りを評価する。

「堂林がそこでしっかりと結果を残したからこそ、1年間レギュラーとして出場できたと思いますけどね」

そして本人は。

「開幕2戦目が、自分の中では本当に大きくて。もちろん、結果は出さないといけないんですけど、張り詰めた心が楽になったというのは、正直あった」

チャンスをものにした堂林。その後の活躍ぶりは、改めて説明するまでもない。


【エピソード2 森下の分岐点】
入団した時から狙っていた、タイトル。

―新人王。

森下は、ファンの期待を上回る投球を見せ、目標へ突き進んでいく。
しかし・・・

明大の2つ先輩、柳裕也との投げ合いとなった10月17日の中日戦。

「ここでカーブを使うぞ、ピッチャーゴロかな、三塁側・・・とった、あ、とっちゃった!一塁へ送球、どうだ、間に合ったかな、高い送球でしたがアウトになりました」

普通なら、ファウルにしてもおかしくないボテボテのゴロを、森下は強引に一塁へ送球した。それほどに、緊迫した投手戦。

7回1失点と好投していたが、
そのウラの攻撃で、佐々岡は代打を送った。

「通常ならまだ行かせるところだが、疲労がたまっていたのもあったので、森下に無理をさせたくなかった」

その後、1点差のまま迎えた8回。リリーフした塹江がランナーをため、マウンドには、フランスアが上がる。ベンチには、黒いマスク姿の森下。

2アウト満塁、打席には、阿部。だたただ、祈るほかなかった。

「投げた、直球打った、二遊間高いバウンド破ったセンター前へ転がる、三塁ランナーホームイン、セカンドランナーも振り向きながら、ボール帰ってこない」

逆転を許し、9勝目はお預けとなった。気付けば、新人王を争う、巨人・戸郷の足音が聞こえてきていた。

森下に新人王を―

自らはそれが叶わなかった、かつての「背番号18」は、決断する。

「あの試合は・・・鳥肌の立つような試合でしたね」

9勝目をかけた、横浜での一戦。
終盤8回、2アウトランナー1塁。1対1、同点の場面だが、打席に現れたのは・・・すでに110球を投げていた、先発・森下。

なんとしても勝ち越したい場面で、佐々岡監督の選択は「森下続投」だった。

(つづきはコメント欄へ)


[BIHAKUEN]UVシールド(UVShield)

>> 飲む日焼け止め!「UVシールド」を購入する

1,787

13

2021/1/19

RCC中国放送「RCCスポーツ」を見た方におすすめの有名人