佐藤尚之のインスタグラム(satonao310) - 12月20日 18時01分
畏友・松井孝治さんにチケットを譲っていただき、ミューザ川崎に「第九」を聴きに。
ベートーヴェン生誕250年の今年、どこかでライブで聴きたいな、でもコロナで無理かな、と思ってたからうれしかった。
巨匠・秋山和慶さん指揮で、東京交響楽団。
都響は会員だったことがあるけど、東響はそんなに聴いてない。でも今日本当に見直した。素晴らしいオケ。
いやぁ、なんて祈りに満ちた第九だったろう。
コロナ禍の中で「人類の勝利や歓喜」を敢えて歌っておらず、逆に静かな悲しみをたたえた鎮魂歌のような第九に感じた。
座席がオケ後方の高い場所で、ホール全体を見渡せたのもそう思わせたのかもしれない。
聴衆の顔が見える。
マスクで表情はわからないけど、肘ついたり腕くんだりしてみんな真剣に聴いている。
・・・みんなこのコロナな1年をどう生きたんだろう。何が楽しく、何が悲しく、何が変わり、何が変わらなかったんだろう。
ひとりひとりの顔を見ながらそんな想像しながら聴いてたせいか、なんかそれぞれの肩を「いろいろつらかったけど、こうして安らかに年末を迎えられてよかったね」って叩きたくなるような、ちょっとセンチな共感が強くなっていたせいだと思う。
でもね、アンコールがまた鎮魂的。
コーラスも残っての静かな静かな「蛍の光」。
キャンドル風のライトをオケのみんなが楽譜に固定して、すぅーと全体照明が暗くなり、会場全体が祈りの場に変化していく。
ボクも自然といろんなことを祈っていた。
・・・エグモントから第九、蛍の光、と、流れをしっかり意識した、すばらしいコンサートだったなぁ。
静かな気持ちになって1年を振り返れたし、ボクの中でのちょっとした「区切り」になった。
2020年。ありがとう。
#東京交響楽団
#第九
#ミューザ川崎シンフォニーホール
[BIHAKUEN]UVシールド(UVShield)
>> 飲む日焼け止め!「UVシールド」を購入する
63
0
2020/12/20