ONE MEDIAのインスタグラム(onemediajp) - 9月16日 12時04分
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今年の4月のこと。朝、カフェへ出向いてコーヒーを飲んでいた。
その隣でスーツケースと格闘する、モサモサとした髭をたっぷりたくわえたオジさんがいた。
少し気になったので、「何してるんですか?」と声をかけて、彼と会話をし始めた。
彼は北海道で林業を営みながら、音楽をやっている方だった。
50歳を超えて、高校生の息子もいるという。
日に焼けた表情をくしゃくしゃにして笑って話す。
芸術大学で建築を勉強しながら、音楽をやっていた彼は、音楽を辞めて、木こりとして生計を立てていた。
そして、20年ぶりに音楽活動を再開させて、
初めての全国ツアーを回っていた。
最後のライブを終えて北海道に戻るその朝に、
カフェで僕と出会ったのだった。
話は盛り上がり、僕らは友達になって、
「またどこかで会おう」と別れた。
その後、20年前に作ったという彼のアルバムを聞いたのだが、
驚くほど素敵な音楽で、僕は大ファンになった。
彼の音楽は全部、北海道の森や自然について歌った歌だった。
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9月6日に北海道で大きな地震があった。
多くの被害のニュースが、朝起きると飛び込んできた。
頭の中で、この彼のことを思い出し、少し心配になっていた。
その数日後、彼が「飛生芸術祭開催中止のお知らせ」をFacebookでシェアしていて、彼の安否を知って少しホッとした。 「飛生芸術祭は日本で一番面白い芸術祭だ」と、彼は僕に熱く話してくれていた。
北海道の白老町にある廃校を、アトリエとして利用していた、アーティストたちが始めた芸術祭だ。
年に一度、その校舎と周囲の森で「自然と表現と人」が繋がれる機会となっている。
しかし、今回の地震の影響で、開催は中止となった。
今年、彼も出演する予定だった。
きっと多くの人が悔しい思いをしているんだろうと想像する。
彼の存在が、今回の地震を少し身近に感じさせた。
日本は地震が起こるし、大雨や台風などのひどい災害を受けることもある。それはもう事前に準備をして、耐えうる環境を整えておくことしか出来ない。
災害のニュースを他人事のように眺めて、自分の日常を送りたくはない。壊れてしまった日常に苦しむ人の助けになれたらいいと思う。
距離が離れていると、出来ることも限られているかもしれない。 でも、普段から、いろんな場所に実際に足を運んだり、いろんな土地の友達を作ることで、他人事にせず、大丈夫かなと気にかけることが僕は大切だと思う。
そして、その想いが、誰かのために出来ることを見つける一歩になる。
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北海道の皆さん。
まだ余震が続いていたり、節電しなきゃいけなかったり、まだまだ安心できないことばかりだと思います。
でも、北海道の人たちが助け合っている姿に、僕は心から感動しています。
気を強く持って、乗り越えていってほしいです。
文:@yukid1027
誰かのためにできること?あなたも考えてみてくださいね
? Mayumi Yamauchi
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2018/9/16